■ 2017年の主なセキュリティ事件
マカフィー発表の「2017年の10大セキュリティ事件ランキング」を見ると、今年のセキュリティ事件を振り返ることができます。
特にランキング1から3は一般のニュースでも取り上げられ広く知られることになりました。
1.ランサムウェア「WannaCry」による大規模攻撃により国内でも被害が発生 |
「WannaCry」による世界的な攻撃により、国内でも様々な業界で被害が発生。その約1か月後、「Petya」による大規模攻撃が再び発生し、ランサムウェアによる脅威が一般に知れ渡りました。更に10月には「Bad rabbit」の拡散に国内有名企業のサーバが使用され、Webサイトが閉鎖されるといったように、ランサムウェアは今年様々な被害をもたらしました。 |
2.Amazonをかたるフィッシングメール/大手宅配業者を装った偽メールが増加 |
Amazonや大手宅配業者をかたるフィッシングメールのほかにも、Appleや大手金融機関などの有名企業を装った偽メールが増加しました。利用者の多いこれらの企業を装うことでアカウント情報を効率的に盗もうとしていることがわかります。
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3.無線LANの暗号化規格WPA2の脆弱性が発見される |
この脆弱性が悪用されると、無線LANの通信範囲内であれば通信内容を盗聴される可能性があります。今のところ被害は確認されていないようですが、修正プログラムを適用したり無線の利用を制限するなどの対策を行ったほうが良いでしょう。 ランキングには入りませんでしたが、今年は無線LANの脆弱性のほかにもBluetoothの脆弱性「BlueBorne」が発見されています。 |
■ 2018年の脅威予測
セキュリティベンダーの2018年脅威予測を眺めると攻撃、侵入、情報や金銭の搾取だけではなくいくつかの共通点が浮かび上がってきます。その中でも特にランサムウェアやビジネスメール詐欺のような金銭目的の攻撃の増加と、AIや機械学習を利用した攻撃手法や検知回避によって防御の困難化が多く予想されています。
トレンドマイクロ |
利益追求
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カスペルスキー |
破壊・妨害
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マカフィー |
AI・機械学習
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FORTINET |
AI・機械学習 |